Highlights

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Journal of Epidemiology


Volume 29, Issue 1 (January 2019)

1) Review Article
Contribution of Diabetes to the Incidence and Prevalence of Comorbid Conditions (Cancer, Periodontal Disease, Fracture, Impaired Cognitive Function, and Depression): A Systematic Review of Epidemiological Studies in Japanese Populations
● 糖尿病関連の併存疾患の有病率や罹患率は、国外から多数の研究が報告される一方で我が国独自の調査は少ない。
● 本研究では、悪性新生物、歯周病、骨粗鬆症、認知機能低下、うつ病の有病率・罹患率を糖尿病患者と糖尿病でない者の間で比較した日本国内の疫学研究についてシステマティックレビューを行なった。
● 糖尿病と悪性新生物についての疫学研究は多く、日本国内の研究のみでメタアナリシスも実施されていたが、その他の疾患ではコホート研究デザインのものはそれぞれ1報のみであった。
● 糖尿病と歯周病、骨粗鬆症、認知機能低下、うつ病の有病率・罹患率の関連を示す日本国内で実施された研究は乏しいため、今後多くの研究が実施されエビデンスが確立されることが望まれる。

2) Changes in Smoking Status and Mortality From All Causes and Lung Cancer: A Longitudinal Analysis of a Population-based Study in Japan
● 追跡期間中に生じた喫煙習慣の変化を考慮した解析を行った。
●喫煙変化を考慮した解析による過去喫煙者の死亡リスクが高くなった。
●追跡期間中に病気のために新たに禁煙した人の死亡リスクは喫煙継続者のよりも高かった。

3) Birth Anomalies in Monozygotic and Dizygotic Twins: Results From the California Twin Registry
● 米国初の双生児研究において、9種類の出生時異常に対する、遺伝的因子と親由来因子の関連を検討した。
● カリフォルニアにおける双生児における出生時異常は、1957年から1982年の間、わずかながら低下した。
● 内反足と斜視に関して、一卵性双生児と二卵性双生児の間の高い一致率が認められた。
● 両親の喫煙は脊椎管欠損と斜視のリスクを上昇させた。

4) Number of Teeth, Oral Self-care, Eating Speed, and Metabolic Syndrome in an Aged Japanese Population
● 歯が20本未満の高齢者はメタボリック症候群のリスクが高い。
● 早食いの高齢者はメタボリック症候群のリスクが高い。
● 歯間清掃用具を毎日使用している男性の高齢者はメタボリック症候群のリスクが低い。
● 歯が少ないことと早食いが組み合わさるとメタボリック症候群のリスクが高まる可能性がある。

5) Short communication
Subjective Household Economic Status and Obesity in Toddlers: A Cross-Sectional Study of Daycare Centers in Japan
● 世帯の経済状態が低いことが学童期の子どもの肥満と関連することが知られている。
● 幼児期の肥満に対する経済状況の影響は明確になっていない。
● 世帯の経済状態にゆとりがないことが幼児期の肥満と関連していた。