日本語抄録
Vol.17-1
Special Article
Short History of Epidemiology for Noninfectious Diseases in Japan. Part 1: Selected Diseases and Related Episodes from 1880 through 1944
Kunio Aoki.
(P1~18)
Original Article
日本におけるクロイツフェルト・ヤコブ病死亡率の地理的差異
Geographic Difference of Mortality of Creutzfeldt-Jakob Disease in Japan
中村好一(自治医科大学公衆衛生学教室)、渡邉至、名越究、山田正仁、水澤英洋
【背景】日本でのクロイツフェルト・ヤコブ病の死亡率の地理的差異はいまだに明らかではない。
【方法】日本政府より公式に刊行された1999年から2004年の6年間の人口動態統計を用いて、都道府県ごとのクロイツフェルト・ヤコブ病(第10回国際疾病分類:A81.0とA81.8)の死亡率を観察した。47都道府県の標準化死亡比を計算した。
【結果】観察した6年間で合計792人のクロイツフェルト・ヤコブ病による死亡が日本全体で観察された。秋田と山梨の2県で統計学的に有意に高い標準化死亡比が示された。加えて、栃木、高知、長崎では統計学的に有意ではないが1.5以上の標準化死亡比が示された。統計学的に有意に低い標準化死亡比の都道府県はなかった。
【結論】日本ではクロイツフェルト・ヤコブ病の死亡率が高い都道府県がいくつか存在した。これらの中のいくつかの都道府県では1996年に実施された調査でも同様に高い罹患率を呈していた。
【キーワード】クロイツフェルト・ヤコブ病、死亡、地理的分布、集積解析、日本
(P19~24)
Vitamin D Receptor Polymorphism among Rickets Children in Mongolia
Akie Kaneko, et al.
(P25~29)