第34回日本疫学会学術総会 会長
滋賀医科大学 NCD疫学研究センター センター長
三浦 克之
第34回日本疫学会学術総会を2024(令和6)年1月31日(水)~2月2日(金)の3日間にわたり、びわ湖大津プリンスホテル(滋賀県大津市)にて開催させていただきます。
本学術総会のメインテーマは「疫学が創る未来社会」です。
ここ数年、新型コロナウイルス感染症の世界的大流行にあたって多くの疫学データが用いられたことは記憶に新しいところです。また、社会のすみずみから電子化された大規模データ(いわゆる「ビッグデータ」)が集積し、そのAIを用いた解析も急速に進歩しています。一方、気候変動に代表される地球環境問題、さらには戦争が加わって、食糧問題やエネルギー問題が深刻化し、世界規模の問題として人類の生存と健康にも大きな影響を与えつつあります。
このように疫学が取り組むべき課題は刻々と変化しています。
本総会では、これからの世界と日本の未来社会を創っていく上で、疫学がどのような役割を果たすのかを議論するとともに、次代を担う若い研究者の皆様が新たなテーマを発見できる場としたいと考えています。農業経済学者による特別講演「経済学から読み解く「食」と未来社会」、メインシンポジウム「未来社会と疫学」など、必聴のプログラムが満載です。
研究者同士が対面で熱く議論し、語り合い、親睦を深めるため、皆様ぜひ現地にお越しください。1日目にはプレセミナーを4つ開催します。残念ながら現地参加ができない会員の皆様にも主要プログラムをオンデマンド配信します。ぜひお早めに参加登録をお願い致します。
大津は京都駅からローカル線で2駅、ほんの10分の便利なところです。総会会場は目の前に美しい琵琶湖が広がり、日頃の疲れが癒やされることと思います。絶景のびわ湖大津プリンスホテルに宿泊されることをぜひお勧めします。会場前から遊覧船にも乗れますし、紫式部で有名な石山寺、三井寺、比叡山など近くに見所も多いです。大津で皆様とお会いできることを楽しみにしております。
© 2023 The 34th Annual Scientific Meeting of the Japan Epidemiological Association