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Journal of Epidemiology vol.18-(6)

日本における川崎病患者数及び罹患率の月別観察:全国調査の時系列及び地域分布の観察

中村好一(自治医科大学公衆衛生学教室)、屋代真弓、上原里程、大木いずみ、渡邉至、柳川洋
【背景】日本における川崎病の疫学像は引き続き観察されているが、全国規模以下の地域単位での患者数や罹患率の時系列及び地域分布の観察は近年は行われていない。
【方法】本研究では最近5回の川崎病全国調査(第15回から第19回:1997年から2006年の10年間の患者を対象)を利用した。都道府県ごとの月別患者数を計算し、都道府県ごとの対象施設の回答率で補正した。患者数の時系列変化は地方ごとに観察した。地域分布は最近6年間(2001年~2006年)について、都道府県別に2か月単位で観察した。
【結果】全体として、月別患者数は徐々に増加していた。いずれの年も患者数は1月で最も多く、10月が最も少なかった。さらに、夏場も患者数が相対的に多かった。月別観察においては、地方ごとに違いが存在した。罹患率の2か月単位の観察では異なる地域における流行の特徴の違いが観察された。
【結論】最近10年間の日本における川崎病の発生の時系列及び地域分布の変化は、この疾患の発生におけるひとつ、あるいは複数の感染性の病原体の関与を示唆している。
キーワード:川崎病、罹患率、地理的分布、時間的分布、日本
P273~279