生存分析
イベントが起こるまでの時間とイベントの関係に焦点を当てる分析である。イベントが起こるまでの時間の例として、死亡までの時間、疾病の再発や回復までの時間などがある。
生存分析では、累積生存率(累積死亡率、累積罹患率などを含む)を推定するために、Kaplan-Meier法を用いる。二つの累積生存率曲線の差の検定には、Logrank検定、一般化Wilcoxon検定を用いる。Coxの比例ハザードモデルを用いれば、交絡変数の影響を除いたうえで相対危険の推定と検定を行うことができる。
生存分析を行うイベントの例としては、患者が死亡するまでの時間、臨床試験の被験者が副作用を発現するまでの時間などがある。このとき、対象者が治療を中止したり、転院、脱落することがある。このような場合を打ち切りといい、生存分析では打ち切りを考慮して解析することができる。
「横山徹爾:はじめて学ぶやさしい疫学(日本疫学会監修), 改訂第2版, p89-100, 2010, 南江堂」より許諾を得て抜粋し転載.