二重盲検法

研究参加者が、自分がどちらの群に入ったかを知ってしまうと、それが参加者の判断、行動、心理などに影響を与え、その結果、観察結果にも影響を与えるおそれがある。これを防ぐために、参加者がどちらの群に入ったのかわからないようにすることを盲検法といい、結果を観察する研究者自身にもわからないようにすることを二重盲検法という。
たとえば、薬物投与を行う介入研究であれば対照群に偽薬(placebo)を与えて、参加者(患者)がどちらの群に入ったかわからないようし、また、研究者(医者)もどちらが投与されるのかわからないようにする。ただし、食事指導や禁煙プログラムのように、介入群と対照群で歴然とした違いがある場合には不可能である。

 

「横山徹爾:はじめて学ぶやさしい疫学(日本疫学会監修), 改訂第2版, p71-80, 2010, 南江堂」より許諾を得て抜粋し転載.

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