2014年度第1回日本疫学会理事会 議事録
日時 2014年(平成26年)1月23日(木)17:30-20:30
場所 東北大学艮陵会館 大会議室
〒980-0873 仙台市青葉区広瀬町3-34
TEL 022-227-2721
出席者 (順不同、敬称略):磯博康、辻一郎、安村誠司、萱場一則、中村好一、山縣然太朗、川上憲人、山口直人、
橋本修二、浜島信之、祖父江友孝、秋葉澄伯、曽根博仁、玉腰暁子、中山健夫、新田裕史、三浦克之、
津金昌一郎、黒沢洋一、田中恵太郎、溝上哲也、郡山千早
学会事務局:池原賢代(今野事務局長代理)、橋本勝美、西野雅子

理事会に先立ち、磯理事長より、理事・監事全員の出席により理事会が成立していることが確認された。


<協議事項>
1.2013年度第3回日本疫学会理事会議事録(案)について報告があり、承認された。
2.2013年度事業報告について事務局より報告があり、承認された。
3.2013年度決算について事務局より下記の報告があった。

《収入の部》
2013年度収入合計は21,357,113円であった。
会員会費以外の主な収入は、JE掲載料1,634,627円、科学研究費補助金3,300,039円であった。

《支出の部》
2013年度支出合計は、20,550,060円であった。予算額を超えた主な項目は以下の通りである。
・JE編集委員会交通費641,860円
・JE編集委員会英文校正費2,761,652円
・学会事務局人件費2,738,999円(事務局固定化による業務量の増大による)
  事務局所在地:〒113-0033東京都文京区本郷7-2-2
・HP管理費1,222,725円(HPリニューアルによる)
・会員管理システム費用399,252円

2013年度会計について、溝上監事より監査報告があり、2013年度収支決算は承認された。
4.2014年度事業計画について事務局より下記の説明があり、承認された。
1) 第24回日本疫学会学術総会、第21回JEA疫学セミナー、学術委員会・理事会企画シンポジウム、市民公開講座、特別セミナー
2) 2014年第3回疫学サマーセミナー
3) Journal of Epidemiology Vol.24(1)-(6)の刊行
4) 広報委員会 ニュースレター 第43号、第44号の刊行
5) 日本疫学会功労賞・名誉会員
6) 日本疫学会奨励賞
7) 疫学の未来を語る若手の会
8) 各種委員会活動

5.2014年度予算案について以下のように提出され、承認された。

 《収入の部》
 ・会員会費収入14,970,000円を計上
 ・国際化基金1,000,000円計上
 ・科学研究費補助金については、5年間契約でJEの編集機能を高め国際的に発信することを目的として、祖父江理事を代表として3,689,000円申請中。
 ・その他は、例年の実績を参考とした。

 《支出の部》
 ・JE編集委員会9,200,000円を予定している。新任の委員のオリエンテーションを東京で実施予定。
 ・編集事務委託費600,000円を予定(編集事務専任:4,400,000円+編集補助1,600,000円)
 ・疫学の未来を語る若手の会にHPリニューアル費を含む300,000円を予定。
 ・今年から日本医学会年会費(賛助会費)が追加された。150,000円を予定。
 ・業務委託費は、2013年度と同様にUniBioに委託480,000円。
 ・収支合計が965,000円の赤字となるが、2013年度の繰り越しを充てる予定。

6.新規評議員の推薦について以下の通り事務局から報告があり、承認された。
  安細 敏弘 (九州歯科大学・地域健康開発歯学分野)
  大木 いずみ (栃木県立がんセンター研究所)
  太田 晶子 (埼玉医科大学 医学部公衆衛生学) 神田 秀幸 (横浜市立大学医学部 社会予防医学教室)
  佐藤 恭子 (大阪市立大学大学院医学研究科都市医学大講座産業医学分野)
  澤田 典絵 (国立がん研究センター がん予防・検診研究センター 疫学研究部)
  島 正之 (兵庫医科大学 公衆衛生学)
  内藤 真理子 (名古屋大学大学院 医学系研究科 総合医学専攻予防医学)
  南里 明子 (国立国際医療研究センター疫学予防研究部 栄養疫学研究室)
  野田 光彦 (国立国際医療研究センター)
  原 めぐみ (佐賀大学医学部 社会医学講座予防医学分野)
  東山 綾 (兵庫医科大学 環境予防医学)
  藤吉 朗 (滋賀医科大学 社会医学講座 公衆衛生学部門)
  南 優子 (東北大学大学院医学系研究科 保健学専攻地域保健学分野)
  三宅 吉博 (福岡大学医学部 衛生・公衆衛生学)
  宮本 恵宏 (国立循環器病研究センター 予防健診部/予防医学・疫学情報部)
  山岸 良匡 (筑波大学医学医療系 社会健康医学)

<報告事項>
7.学会事務局からの報告
1) 学会事務局活動
  ① 会員数の増加と会費徴収の徹底
  ② 会計システム(PCA会計)の導入
  ③ ホームページリニューアル、英語版の充実(進行中)
  ④ 若手の会の活動支援
  ⑤ 委員会活動の支援
  ⑥ 関連団体(日本医学会等)への対応
2) 庶務報告
  ①会員数(2014年1月15日現在)
   名誉会員:28名 評議員:161名 普通会員:1,479名(合計:1,668名)
  ②年会費納入状況(2014年1月15日現在)
   2013年度会費納入の義務がある会員:1,640名
   2013年度までの会費納入完了者:1,419名(87%)
   2年以上の滞納者:92名
  ③ 疫学会通信(2014年1月15日現在)
   登録者数:1,619名(97%) 2013年発行回数:37回
  ④ 日本医学会へ「日本医学会医学研究のCOIマネージメントに関するガイドライン」についての意見を送付(COI委員会と祖父江理事)
  ⑤ 医療に関する学術調査及び開発事業を行う株式会社プラメドプラス発行の「クスリ早見帖」に広告掲載。A4の半分のサイズで無料。
  ⑥ 2014年1月23日をもって定年(満63歳)退任予定の評議員(五十音順、敬称略)
   澤 俊二 (藤田保健衛生大学)
   丹後 俊郎 (医学統計学研究センター)
   土田 満 (愛知みずほ大学大学院)
   等々力 英美 (琉球大学)
   林 正幸 (福島県立医科大学)
   深尾 彰 (山形大学)
   三浦 宣彦 (埼玉県立大学)
   水野 正一 (放射線疫学調査センター)

8.事務局より下記の2つの提案があり承認された。
1) 法人化準備委員会の設置
 委員長:祖父江友孝 理事(大阪大学)
 委員:西信雄(国立健康・栄養研究所)、松田智大(国立がん研究センター)、
 清原康介(東京女子医科大学)、菊池宏幸(東京都福祉保健局)

2) 学会会則の変更
 ・入会第7条 入会手続きの変更
 ・会員の特典 第8条学会誌の無償配布削除
 ・評議員の再任について明文化(細則の作成と変更)
 ・学生会員の初年度会費の免除
  第9条 細則 会費(年額)  1) 普通会員 9,000円 (学生は入会初年度無料
 ・賛助会員の会費値下げ(一口50,000円)
 ・倫理審査委員会設置要項の変更

3) 評議員の所在地域について、所属機関を所属地域として登録する。

9.学会のPRについて
  学会PRに関するアンケート結果が報告され、会員増加のPRのためのアイディアについて意見が交わされた。
  各関係学会にパンフレット等を置かせてもらう要望をしていく。

10. 今期委員会等の委員
  【今期委員会等の委員】について確認があった。
  編集委員長に変更があり、井上真奈美先生が新たに就任した。
  新たに下記の12人が編集委員となった。今回から、国際化を進めるため、海外から5名が編集委員に加わった。

  手良向聡(金沢大学附属病院)、石崎達郎(東京都健康長寿医療センター研究所)
  中村幸志(金沢医科大学)、寶澤篤(東北大学 東北メディカルバンク機構)
  村上義孝(滋賀医科大学)、近藤尚己(東京大学)、福島若葉(大阪市立大学)
  Wanqing Chen(National Cancer Center:中国)
  Rachel Huxley(The University of Queensland:オーストラリア)
  Jeongseon Kim(National Cancer Center:韓国)
  Woon-Puay Koh(National University of Singapore:シンガポール)
  Peiyu Wang(Peking University:中国)

11.各種委員会等報告
1) Journal of Epidemiology 編集委員会 祖父江編集委員長より、下記の報告があった。
 ① 投稿・査読状況、今後の掲載論文(2014年1月10日現在):日本からの投稿を増加させる必要がある。
 ② Joint Review Articleの進捗について
 ③ COPE(編集倫理に関するガイドライン)に則って進める。
 ④ 今後の編集委員会の方針:新任の井上編集委員長のもと進めていく(祖父江編集委員長は顧問として残る)。
   科研費(国際情報発信)の申請をしていく。事務局員を1名増員して対応していく予定。
 ⑤ 2013年度Best Reviewer 原めぐみ(佐賀大学)、小久保喜弘(国立循環器病研究センター)、
   道川武紘(国立環境研究所)、笹月静(国立がん研究センター)、渡辺修一郎(桜美林大学)
 ⑥ Paper of the Year:Karri Silventoinen, et al. Occupational Class Differences in Body Mass Index and Weight Gain in Japan and Finland.
   今後は、Citation数やダウンロード数なども考慮して決定していく。

2) 学術委員会
  萱場委員長より下記の報告があった。
  メール上で協議を行っている。夏のセミナーについて、準備を進めている。  

3) 広報委員会
  津金委員長より下記の報告があった。
  今年度、ニュースレター41号、42号を発行したことが報告された。
  HP上にコンテンツを設けた。
  次年度は、ニュースレター43号の発行準備を進めている。

4) 疫学専門家養成検討委員会
  田中委員長より下記の報告があった。
  疫学専門家養成に関するアンケートの集計結果を報告(20名中17名が回答)について、活発な議論が行われた。
  今後は、現実的な範囲での、初級と中級など段階別の教育プログラムを検討する方向で進める。

5) 国際交流委員会
  浜島委員長より下記の報告があった。
  20th IEA World Congress of Epidemiology(アンカレッジ)若手会員参加費補助事業の選考を行った。
  若手から優先的に採用して、10名程度にする。
  第8回日韓疫学セミナーを2015年21-23日 第25回日本疫学会学術総会時に開催することを提案中。

6) 国際疫学会準備委員会
  中村委員長より下記の報告があった。
  2017年6月25~27日の第21回国際疫学会総会 The 21st International Epidemiological Association (IEA) World Congress of Epidemiology (WCE2017)に向けて、組織委員に協力を得て準備を進めている。シンポジウム、教育講演等の各セッションの分担者を決定した。
  次年度は、疫学会総会などの国内関連学会や日本公衆衛生学会でのPR活動を行っていく。

7) 統計利用促進委員会
  山縣委員長より下記の報告があった。
  医療科学・疫学データ・アーカイブ構築に関して、今年度は、協議書、各種申請書類やマニュアル等を作成した。
  公益財団法人医療科学研究所と  日本疫学会との協定書について議論が行われ、協定を結ぶことが承認された。

8) 倫理問題検討委員会
  安村委員長より下記の報告があった。
  COIについて、日本疫学会、日本公衆衛生学会、日本衛生学会、日本産業衛生学会で足並みを揃えて進めていく予定。

9) 倫理審査委員会
  東日本:2012年度2件(修正後承認1、不承認1)、2013年度1件(修正後承認1)について倫理審査を実施した。
  西日本:2013年度は倫理申請なし。

10) 利益相反(COI)委員会
  2013年10月28日発足。
  委員長:玉腰暁子(北海道大学)
  委員:中山健夫(京都大学)、近藤尚己(東京大学)、伊藤ゆり(大阪府立成人病センター)

11) 疫学研究支援委員会
  2013年度、1件の申請に関して支援を実施した。

12) 選挙規定検討委員会
  川上委員長より法人化した場合の役員選出方法の見直しについて提案があった。
  法人化を見据え、法人化準備委員会と連携して検討していく。
  また、法人化した場合は、理事長選出枠での理事はなくなる。
  役員の選出については、複数記名ではなく、単記名での実施を検討する。

13) 日本医学会用語委員会
  中山委員より平成25年度 日本医学会用語委員会に出席したことが報告された。

14) 全国公衆衛生関連学協会連絡協議会
  事務を西野事務局員に任せた。HPを作成する予定である。今年度は会費を徴収していないが、来年度は徴収する予定。
  ワークショップを大阪大学の中村先生にお願いしてある。

12.第25回日本疫学会学術総会準備状況およびプログラムについて、浜島 次期学会長より説明があった。
  日程: 2015年1月21日(木)~23日(土)
  会場: ウインクあいち
  〒450-0002 名古屋市中村区名駅4丁目4-38
  メインテーマ:「医療行政から見た疫学研究、疫学から見た医療行政」
  抄録は原則英語とする。口演のみ、ポスター発表なし。一般市民講演なし。

13.第26回日本疫学会学術総会を2016年1月21~23日の日程で開催する予定であることが、黒沢次々期学会長(鳥取大学)より報告された。
  会場:米子ビックシップ
  メインテーマ:「環境と疫学」(仮題)

14.GMRC制度(日本人類遺伝学会認定員)委員会報告
  玉腰委員からGMRC委員会報告があった。
  現在、有資格者202名のうち、日本疫学会会員は22名。事務局が移転した。
  認定更新のための研修単位に、第24回日本疫学会総会のシンポジウムも含まれることになっている。
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