2010年度第1回日本疫学会理事会 議事録
日時2010年(平成22年)1月8日(金)18:00-20:15
場所埼玉県立大学 本部棟大会議室
出席者(順不同、敬称略):児玉和紀、中村好一、山縣然太朗、三浦宜彦、 祖父江友孝、津金昌一郎、田島和雄、浜島信之、磯博康、中山健夫、 秋葉澄伯、深尾彰、岡山明、黒沢洋一、田中恵太郎、森満、橋本修二*、 山口直人*、大井田隆*、辻一郎*、斎藤重幸*、岸玲子*、丸井英二*、玉腰暁子* 
*委任出席者
オブザーバー(敬称略)郡山千早

理事会に先立ち、児玉理事長より、委任状提出者を含めて理事の過半数の出席により理事会が成立していることが確認された。


<協議事項>
1. 2009年度第3回日本疫学会理事会議事録(案)が報告され、承認された。
2. 2009年度事業報告が以下の通り報告され承認された。
(1) 第19回日本疫学会学術総会 (2009年1月23日(金)~24日(土))
中川秀昭 学会長「疫学研究から健康施策へ」  450名参加
第16回疫学セミナー(2009年1月22日(木))  82名参加
(2) 将来構想検討委員会
* 統計利用促進委員会
* 疫学研究支援委員会 申請件数:3件
* 学術委員会
* 広報委員会
(3) 会誌Journal of Epidemiology Vol.20(1)-(6)の刊行
(4) ニュース・レター 第33号、34号の刊行
(5) 日本疫学会功労賞受賞者(敬称略)
中川秀昭(金沢医科大学 健康増進予防医学部門・教授)
(6) 日本疫学会奨励賞受賞者(五十音順、敬称略)
寳澤 篤(東北大学大学院医学系研究科・助教)
松尾 恵太郎(愛知県がんセンター研究所・室長)
宮木 幸一(国立国際医療センター・室長)
(7) 疫学の未来を語る若手の集い
第14回疫学の未来を語る若手の会
(2009年1月22日 金沢市文化ホール 第5,6会議室 3階)
(8) 国際交流委員会
第7回日韓疫学セミナーの準備
(9) 日本疫学会倫理審査委員会
東日本、西日本ともに審査案件なし
(10) 理事及び理事長選挙
2009年4月11日(土)第1回選挙管理委員会
2009年6月22日(月)告示
2009年9月12日(土)第2回選挙管理委員会(開票)
2009年10月23日(金)理事長選挙
3. 2009年度収入支出決算について事務局から報告された。
《収入の部》
・日本学術振興会科学研究費補助金1,700,000円を獲得した。
《支出の部》
・【JE編集委員会】予算額を350,000円余り超過した。そのうち英文校正費は、論文投稿数が増えたため、予算額を約590,000円超過した。
・【賛助会費】公衆衛生関連学協会の賛助会費が今年度から発生した。
・【事務費】事務局のホームページ管理費が73,000円余り超過したが、2008、2009年度分の管理費を同時に支払ったためである。
《特別会計》
・特に収入支出に変化はなく、利息のみの増加である。

次いで監査結果が黒沢監事から報告され、承認された。
4. Journal of Epidemiology 報告事項について【Journal of Epidemiology】
① 投稿状況については、2008年の合計が145、2009年12月17日現在の合計209であった。オンライン投稿システムにより、国内・国外ともに投稿数が増加した。
② 編集委員によるReview Articleの作成を検討中である。
③ 上島弘嗣先生より、Supplement発行の手続きを進行中である。

Journal of Epidemiology 検討・決定事項について
① 収入増加策として掲載料徴収の提案
* 掲載料を3ページまで無料、4ページ以降はページ毎に¥5,000徴収に決定。
・会員特典として、¥5,000引き(4ページまで無料、5ページ以降有料)
* 海外からも掲載料を確実に徴収するために、クレジットカードも利用する仕組みを検討する。
* 発展途上国からの掲載料徴収には配慮を加える考えである。
* 冊子の郵送を希望者のみにすることを検討する。
② Committee on Publication Ethics(COPE)メンバーへの加入
* 250ポンド(約37,000円)の年会費がかかる。
* 盗用、改ざん、捏造など倫理関連問題が起こった場合に相談ができる。
③ Accept論文のCross Check利用開始
* 二重投稿或いは、盗用の疑いのある論文を確認するツール
* 現在は正規の利用ではないので、編集室のみでの利用で、今後料金がかかる予定である。
④ 海外編集委員の任期について
* 任期を編集委員長に合わせる件について、現編集委員長の任期が残り1年なので、今回に限り次期編集委員長の任期終了まで(4年)とすることが決定した。
5. ニュース・レター印刷版の中止について
No.35 号は今まで通り紙媒体で発行するが、No.36 号については経費削減により、電子媒体のみの発行となる。会員への周知はNo.35 号に掲載予定。
6. 2010年度事業計画(案)が以下の通り提出され、承認された。
1) 第20回日本疫学会学術総会、第17回JEA疫学セミナー、学術委員会・理事会企画シンポジウム
2) Journal of Epidemiology Vol.20(1)~(6)の刊行
3) ニュース・レター第35号(4月15日)、第36号(10月15日)の発行・第35号までは紙媒体で発行、第36号以降については電子媒体のみ
4) 日本疫学会功労賞・名誉会員
5) 日本疫学会奨励賞
6) 疫学の未来を語る若手の集い
7) 国際交流委員会(第7回日韓疫学セミナー)
8) 日本疫学会倫理問題検討委員会
9) 日本疫学会倫理審査委員会
10) 臨時委員会
・疫学研究支援委員会は存続
・統計利用促進委員会は存続し、厚生労働省情報統計部との情報交換会を今後再開していく予定である。
11) 事務局移転
12) 日本疫学会創立20周年記念事業
7. 第21回日本疫学会学術総会準備状況が森次期学会長から報告された【第21回日本疫学会学術総会】。
8. 2010年度予算(案)が以下の通り提出され、承認された。
《収入の部》
・ JEの掲載料:1,035,000円を計上。
・ 日本学術振興会科学研究費補助金が支給されることを前提に1,700,000円を計上。
《支出の部》
【JE編集委員会】人件費を今までの2倍に増額。
【JE編集委員会】投稿数が増えたため、英文校正費を前年より500,000円増額。
【事務局人件費】計上の人件費で足らない場合は予備費より支出予定。
【予備費】日本疫学会創立20周年事業のため、300,000円を支出予定。
9. 下記7名の評議員の推薦が承認された。
安藤 昌彦(京都大学保健管理センター・准教授)
石崎 達郎(京都大学大学院医学研究科・准教授)
大森 崇(京都大学大学院医学研究科・准教授)
角谷 寛(京都大学大学院医学研究科付属ゲノム医学センター・准教授)
杉森 裕樹(大東文化大学スポーツ・健康科学部・教授)
宮木 幸一(国立国際医療センター研究所・室長)
山崎 新(京都大学大学院医学研究科・准教授)

また、中村理事から2年後の再任手続きについて、評議員活動報告書を提出して頂くことが改めて確認された。
10. 2010年1月総会-2013年1月総会 役員体制(敬称略)
理事長:秋葉澄伯(鹿児島大学大学院)
理 事:辻 一郎(東北大学大学院)
深尾 彰(山形大学大学院)
中村 好一(自治医科大学)
山縣 然太朗(山梨大学大学院)
三浦 宜彦(埼玉県立大学)
祖父江 友孝(国立がんセンター)
津金 昌一郎(国立がんセンター)
丸井 英二(順天堂大学)
浜島 信之(名古屋大学大学院)
橋本 修二(藤田保健衛生大学)
磯 博康(大阪大学大学院)
中山 健夫(京都大学大学院)
黒沢 洋一(鳥取大学)
田中 恵太郎(佐賀大学)
理事長指名理事:北村明彦(大阪府立健康科学センター)
田中 英夫(愛知県がんセンター)
永田 知里(岐阜大学大学院)
新田 裕史(国立環境研究所)
森 満(札幌医科大学)
監 事:西 信雄(国立健康・栄養研究所)
溝上 哲也(国立国際医療センター)
理事長代行理事:丸井 英二
財務担当理事:橋本 修二
庶務担当理事:中山 健夫
名誉会員推薦担当理事・
功労賞受賞者推薦担当理事の長:三浦 宜彦 
奨励賞選考委員長:田中 恵太郎
国際交流委員長:中村 好一 
ニュース・レター担当理事:津金 昌一郎
倫理問題検討委員長:山縣 然太朗
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JE編集委員会委員長:祖父江 友孝(2008年1月~2010年12月)
倫理審査委員会委員長:東日本 山口 直人(2009年1月~2012年1月)
西日本 竹下 達也(2009年1月~2012年1月)

11. 事務局からJE編集委員ならびにニュース・レター編集委員として次期事務局長の郡山千早先生の就任について提案され、承認された。
12. 浜島委員長から人類遺伝学会Medical Research Coordinator委員会の報告がされ、承認された。また、協定書に日本疫学会からGMRC制度委員会の構成員として代表する者1名以上を含めるものとすると記載されており、玉腰暁子先生が既にGMRC制度委員会の委員ということで、日本疫学会の代表も兼ねてもらってはと浜島委員長から提案があり、承認された。
13. その他
・中村好一国際疫学会理事を中心に、2017年World Congress of Epidemiologyの日本への招致活動を行うことになり、それについて日本疫学会の支援が要請され、承認された。

<報告事項>
1. 庶務報告【庶務報告】
2. 各委員会報告
1) 疫学研究支援委員会:前回の理事会以降1件申請があった事が報告された。
2) 学術委員会:理事会企画シンポジウム準備状況について報告があった。
3) ニュース・レター:No.35号を4月15日に発行予定である。
4) 国際交流委員会:第7回日韓疫学セミナー準備状況について報告があった。
3. 第20回日本疫学会学術総会準備状況が三浦学会長から報告された。
4. 定年(満63歳)に伴う7名(順不同、敬称略)の評議員の退任について、事務局から報告された。
相澤 好治(北里大学)
森本 兼曩(大阪大学大学院)
伊達 ちぐさ(奈良女子大学)
今井 潤(東北大学)
下光 輝一(東京医科大学)
畝 博(福岡大学)
飯田 三雄(九州大学大学院)
5. その他
・理事長選挙について、立候補制にするべきではないかと提案が出された。
・旧理事会メーリングリストについては当面使用していくが、新理事会メーリングリストができ次第使用を中止する。
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